From Factory

2011.12.06

ラジオCMを聞いてて思ったこと


 
最近はラジオで、「やりがいのある仕事が見つかる〜」なんてCMがやたら流れます。

では、「やりがいのない仕事」ってどんなのなんだろう?

たまにうちに来る家具職人希望者も、「やりがい、自分に向いている仕事がしたい」
なんてことを、必ず口にします。

気持ちは分かる。30歳前の自分が散々悩んだことだから、すごく分かります。

でも結局、「この仕事に自分の人生を賭ける」と腹をくくらなきゃ、しんどい事1000個
の向こうにあるだろう、たまーに訪れる、ご褒美のような「やりがい」には辿り着か
ないんだよね。たぶん。

「自分に向いている仕事なんてものはない」と、銀座の有名すし店の職人さんが
おっしゃってました(某NHKの某プロフェッショナルという番組より)。
「自分を(無理やりにでも)仕事に合わせるんだ」と。
よくわかります。

特に中年以降の人とお会いすると、それぞれの職業や家族の中での役割に特化して
いるように見える人は、気になります。

この人は頑張って死ぬ思いで「○○としての自分」を作ったんだな、と。

アタマの堅いおじさん、なんて若い人は言いますが、ものすごく頑張って自分の中に
軸を作って、それを硬くたたき上げて、頑張って曲がらないようにしてるから
「アタマの堅いおじさん」になるんだよね。

そういうある意味偏った存在、良く言えばスペシャリストが社会の中での存在意義を
やっとの思いで持てるようになる。
社会の中の役割をガッチリ受け持つ、ジグソーパズルのワンピースに。

なにはともあれ、この不況・就職難は大変でしょう。

でも、どんな仕事に就いても、「やりがい」や「この仕事に向いている感」は、
気の持ちようなんじゃないだろうか。
自分にはこの仕事しかない、という覚悟ありきの。

これを書いてて、修行時代を思い出しました。監獄のような(笑)

映画「ショーシャンクの空に」には、その当時何度も救われました。

就職難だな、ついてないな、と感じる人は見てください。希望が持てる、かも?


 
 
 

「あ」


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