夜明け前
夜は暗い、夏は暑い、という当たり前が前提の暮らし。
多数派が、必ずしも正しいとは考えない物の見方。
家電に頼りすぎない生活。
便利さや快楽には、もしかして何か犠牲があるかも、と感じる気持ち。
遅かれ早かれ必ず死ぬことを意識して生きる毎日。
当たり前で新しいスタンダードが生まれ育ちつつあると感じます。
「あ」
手
40歳にもなると、人の手にもそれぞれの味わいが出ているなと感じます。
僕の目から見ると、男性でもデスクワークをしている方だとやはり細くしなやかに
見えます。
昔はごつい手に憧れてましたが、今は繊細そうな手もいいな〜なんて思ったり。
自分の手、ずいぶんと雑に扱ってきたようで、怪我をして縫った針数は、たぶん
30〜50針の間くらいだと・・・
骨も腱も切って病院で2時間超の手術を受けて、すぐに仕事に戻ったりと無理やりに
使ってばかりです。
あらためてじっと手を見ると、傷だらけでだんだんとたくましくなってきた自分の
職人人生そのものに見えてきて、愛おしく思える最近です。
* * *
写真は現在取り掛かっているブラックウォールナット材の削り粉。
まるでチョコレートフレークみたいです。
久しぶりに使う材なので、床に落ちた粉を手にとって匂いを嗅いで感触を楽しんで
います。
僕が感じる幸せな思いを、上手に家具で表現出来たらと思います。
伝わらないと意味がありませんし(笑)。
「あ」
再生
年に一度くらいと、たびたびご注文いただいているご近所のフリーランスの
カメラマンさん。
使い古したメープルのテーブル天板のリメイクをご依頼いただきました。
いつも頼み方が格好良いです。
もろもろの決めごとは、「任せるよ」と。
心意気です。
そうすると、こちらは損得抜きで腕を振るいたくなります。
* * *
写真は出来上がったオープンシェルフ。
高さ50cmで奥行き30cm弱なので、廊下やちょっとしたスペースに
ベンチ替わりに置くと便利に、空間を素敵に演出できると思います。
●「家具のリメイク」はアズクラの課題です。是非ご相談ください。
「あ」
遠くへ
定番のキャビネットをチーク材で製作しました。
ベッドサイドやソファサイドで使用されることを想定したサイズで、小振りなので
何かと便利に使われています。
使い込んで傷や手垢がつくと、なお素敵な家具になると思います。
遠く、石川県へと旅立ちました。
「あ」