直して使う
以前納品したテーブル脚が壊れた、との連絡がありました。
コノマ設計所さんのご自宅用に製作させていただいたテーブルなのですが、
ご自身の新潟のリノベーション物件にしばらく飾られていたものを
運送業者さんが再び東京へ運ぶする際に落下させて壊れたとのことです。
どの程度の落下なのか分かりませんが、多少雑な扱いでもビクともしないはず・・・
保険適用なのですが、「もっと頑丈に作れたんじゃないか」と考えてしまいます。
写真は新たに作りなおした脚が組上がったところです。
これに今まで使っていた天板を載せて完成です。
構造が美しいと思います。以前に比べて強度も十分以上なものに仕上がっています。
天板も無垢材なので、季節の温度や湿度変化による木の反りや収縮を受け止めて
逃がすようになっています。
固めるべき所は堅牢に固めて、木の呼吸による収縮の力は固定しないで逃がして
あげるのが木工の大事なノウハウです。大切な「遊び」の部分です。
新しい脚を得たテーブル天板、またお客さんのところに巣立って行きます。
* * *
お客様からのメールで、嬉しい言葉がありました。
「ずっと使い続けていきたいと思っているので、何かあったときに手直ししていただける
伊藤さんが近くにいることがうれしいです。」
嬉しい言葉です。
家具はメンテナンスフリーではありませんので、いずれ多少の不具合が生じることが
あります。
その時には十分に応えたいと思っています。
「あ」
コンセント
リビングに置かれるナラ材のカウンターに、家具コンセントを設置します。
最近のうちの定番コンセントは、神保電器のNKシリーズのものです。
エッジが立っていてシンプルでとてもスタイリッシュ。すごく良いです。
以前伺ったお客様の新築のお宅で知ったもので、それからよく使用しているのですが、
家具用コンセントとして売っているものではなく、資格を持った電気工事士に
配線を頼まなければいけないので、結構割高になります。
コストをかけても細部にこだわった方が良いケースには、お勧めさせて頂いてます。
これはAS.CRAFTのショールームで使っている、アメリカ製レビトン社のスイッチ。
上の物とは正反対で、レトロな雰囲気が楽しめます。
これをわざわざ金属管で露出配線しています。
うちの雰囲気にピッタリです。こちらも正解だと思ってます。
「あ」
便利なもの
僕の家にある家電製品の数は、たぶん少ないほうだと思います。
先日友人に、食器洗い機は便利だから買った方がいい、と勧められました。
帰宅後、妻に「今度買おうか?」と提案してみたところ、あまり嬉しそうにしません。
喜ぶものだと思っていたので、肩透かしな感じです。 なぜか?
妻曰く「便利なものって、家にも私にも似合わないと思う。」
・・・男前なこと言います。 さすがです。
「あ」
new year!
明けましておめでとうございます。
2011年がスタートしました。
これからも、1点1点温かみのある良質な家具をより多く
お届けできるよう努力してまいりたいと思います。
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
年末はまだつぼみだったヒヤシンスの花。
年明け工房に来てみると咲き始めていました。
とてもよい香りにお正月から癒されます。
「さ」