2011.01.28
直して使う
以前納品したテーブル脚が壊れた、との連絡がありました。
コノマ設計所さんのご自宅用に製作させていただいたテーブルなのですが、
ご自身の新潟のリノベーション物件にしばらく飾られていたものを
運送業者さんが再び東京へ運ぶする際に落下させて壊れたとのことです。
どの程度の落下なのか分かりませんが、多少雑な扱いでもビクともしないはず・・・
保険適用なのですが、「もっと頑丈に作れたんじゃないか」と考えてしまいます。
写真は新たに作りなおした脚が組上がったところです。
これに今まで使っていた天板を載せて完成です。
構造が美しいと思います。以前に比べて強度も十分以上なものに仕上がっています。
天板も無垢材なので、季節の温度や湿度変化による木の反りや収縮を受け止めて
逃がすようになっています。
固めるべき所は堅牢に固めて、木の呼吸による収縮の力は固定しないで逃がして
あげるのが木工の大事なノウハウです。大切な「遊び」の部分です。
新しい脚を得たテーブル天板、またお客さんのところに巣立って行きます。
* * *
お客様からのメールで、嬉しい言葉がありました。
「ずっと使い続けていきたいと思っているので、何かあったときに手直ししていただける
伊藤さんが近くにいることがうれしいです。」
嬉しい言葉です。
家具はメンテナンスフリーではありませんので、いずれ多少の不具合が生じることが
あります。
その時には十分に応えたいと思っています。
「あ」