From Factory

2010.09.30

エイジング

_MG_8327.JPG

今日は通常業務ではない依頼について。

いわゆる裏原宿にある古着屋さんのスタンド看板の修理をさせて頂いています。
その看板は、オーナーさんがアメリカで買って来た道路工事などの
バリケードとして使われていた物を再利用していらっしゃるとの事です。
なるほど、良い感じに鉄には錆、木部には雨や日光による劣化が見られます。
鉄部分はそのままで、木部だけをうちで作り直すので、鉄のアンティーク感に
合うように新品の材木で作ったものをエイジング加工しています。

エイジング加工と言っても、ただ傷をつけて塗装をはがしてといった
単純なやり方だけではリアルなアンティークのパーツとは合いませんし、
何より実際にお客さんが使い始めてからの経年変化が汚らしくなっていって
しまいます。
やはり古びが風合いとして育って行くために、ちゃんとしたエイジングを
行いたいと思います。
前々から興味がある分野でもあるので、断片的な知識がそれなりに集まっています。
「正解」はまるで分からないのですが、そこが面白いところでもあります。

仕事として承っていることなので、結果を出さなければいけません。
単なる冒険ではありません。


「あ」
 

PAGETOP