From Factory

2010.02.11

小村雪岱

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 (おせん)    昭和16年頃(没後の刷り) 木版 埼玉県立近代美術館蔵


1年ちょっと前に家具をつくらせていただいたお客様・Nさんという女性から
時々メールをいただきます。

今回はある展示会のお知らせでした。

大正時代から昭和初期を、竹久夢二と同時代に活躍した
「小村雪岱」という画家のもの。
我々の作品作りのヒントになるのでは、とお声がけくださって
いつも気にかけていただいております。

    ●「小村雪岱とその時代」 埼玉県立近代美術館 2月14日まで

他にもNさんは区立美術館で行われるようなこじんまりした展示会でも
僕達が興味を持ちそうなものを選んでご紹介くださいます。
好きなモノ・空気感をとても良く理解してくださっていて、
それをより高いものへと導いていただいている気がしています。
(大正から昭和初期が恐らく共通して好きなのだと思います)

昔から偉人たちは繊細にものを考え、物つくりや文化などを残していることに
気が付かされます。繊細であることが文化や都市を作る上で、とても大事な
ことだと最近よく考えています。

才能もないのに自分の感覚に頼りすぎる傾向が強い性質なので、このような
見識を広める機会を持つことは、とても有意義なことです。

「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」ですね。
痛い思いばかりを繰り返す自分は、間違いなく後者ですが・・・。

Nさんに納品後、数日していただいた言葉
「家具に励まされているような、不思議な気がしています。」は我々にとって
非常に嬉しく、忘れられない言葉の贈り物です。

繊細で人の気持ちをとても大事にするNさん、いつも本当にありがとうございます。

いつか展示会などにもご一緒させていただきたいと思います。
これからもご指導と応援をお願い致します。

 


「あ」

 


Comment

こんばんは、Nです。
展覧会に足をお運び下さったんですね。
お忙しいなか、また寒いのに、恐縮です…。

作って頂いた家具のお陰で、部屋が本当に
「”ただいま”を言える場所」になりました。
なんといっても、手塗り塗装の暖かい感じが素敵!

人でもそうで、
「ああ、この人と居ると、”ただいま!”って
 自分の原点に帰って来たって感じがするなぁ」
という大切な人が何人かいます。

家具がそういう気持ちにさせてくれるって、
凄いことだな…と思います。

私のような幸せなお客様が益々増えますように!

Nさま、こんにちは。
書き込みありがとうございます。
  
またまた心にじんわりと来る、展覧会をご紹介くださって
ありがとうございました。
  
私もNさんが「とりわけ好き」とおっしゃっていた本の表紙や
見返しのデザイン、とても素敵だと思いました。
美術のことなど何も分からない私ですが、手に取れるサイズの
世界の繊細な線や、味わいのある空気に惹き込まれてきました。
     
  
お納めした家具も大切にしてくださりありがとうございます。
これからもずっとNさんの生活の傍らに置いていただき
微力でもお役にたてれば、作り手としてこんな幸せなことは
ございません。

それでは、今後ともよろしくお願いいたします!
  

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