From Factory

2008.09.22

街並

IMG_6792.JPG


工房の隣のブロック一体が建て壊されて、大きなマンションになるそうです。


このあたりは1970年ころに、凸版印刷の下請け工場街として整備された
小さな町工場が立ち並ぶ準工業地域です。


アズクラと同じつくりの小さな建物があちこちにあって、印刷工場だったり、看板工場だったり、
木工所だったり、普通の住宅にしていたりと、いかにも板橋区らしい街なのです。


そんな古くて小さな瓦屋根の木造モルタル建築物が8棟ほど、轟音とともに姿を消しました。


次々と古い建物が壊されて更地になり、新しいビルが建つ。東京では当たり前の光景。


この頃僕は、「当り前のように変わりゆく街並みが人の心に与える影響」 
を考えることが多いのです。


次々と古い建物を壊すことは、子供たちの目にどう映るんだろう?


自分たちの暮らしている風景やモノたちが、古くなり色褪せて朽ちて行くことを
拒んでいるかのように見えないでしょうか?
まるで加齢を恐れる人が美容整形手術によって一時の若さを得るように。


たった数十年前の街並みは古く間違ったものという思いを抱かないでしょうか?
それと一緒に、人々の生活文化や価値観までもがあっさりとスクラップされて、
新しくも短命な流行歌のような風景が、「キレイな街並み」として取って変わって
しまうような気がしてなりません。


新しくて素敵なモノを生み出すことは当然必要ですが、古くて当たり前のモノ、変わらない風景や
揺るぎない暮らし、そういう環境に身を置くことによって自然発生する根っことなる価値観が
絶対に私たち人間には必要なんじゃないかなーと。

それがどんなにうす汚れてシミやしわだらけになって、加齢臭すら漂っても愛しく思えるような・・・

んん、これって、いまのうちの愛犬ですな・・・・(←オムツ臭もあり)                                                 


変わらない何か、歳月を経てますます素敵なモノ、アズクラから生み出せたらいいのですが。


変わることを恐れてはいけないけれど、新しさを求めることによる代償が少なからずあることを
五感で感じていたいと思うのです。

                                                

「あ」


Comment

はじめまして。

偶然、ふらりと、おじゃまさせていただきました。

「あ」さんの文章を読んで、なんとなくコメントを書いてみたくなりました。

目には見えないけれど、大切なものって、子供たちに教えていくのは、むずかしいなと。

ここ秋田では、東京のようにめまぐるしく変化していく街並みに出会うことはほとんどありませんが、
流通がよくなり、情報が多くなり、人の生活は、やはりめまぐるしく変化しているように思います。

ものすごく遠い場所なのに、飛行機であっという間についてしまったり、欲しいと思ったものをすぐに手に入れることができてしまったり。それは、便利さにつながるのだけれど、すべてが、あまりにあっさりしていて、不安すら感じてしまうことがあります。
そして、それに違和感を感じない子供たちにも…

最近は、こんな田舎で、大変もあるのですが、できるだけ子供たちと歩くことにしています。人の足で歩く距離感というか、時間の感覚だったり、そんなものを一緒に感じられたらいいなと思って。

我が家はものすごく狭いアパートに5人暮らし。
オーダー家具なんて、夢のまた夢ですが、
作った人の思いがあって、「変わらない何か」を感じられるような、as craftさんの家具って、ちょっとあこがれてしまいます。
いつか作ってもらえたらなとちょっと思ってしまいました。


これからの寒くなってきます。
職人の方は、体が資本です。
どうぞ、お体を大切になさってくださいね。

通りすがりのもので、長々と失礼致しました。

ヒネモスノタリ様
コメントありがとうございます。

書きたいことをつらつら書いているところなので、
今後もふらりと寄って下さいまし。

子供を育てるって、大変なことなのでしょうね。
うちはまだなのですが、友人や地域の子供たちがとても
可愛く思えるこの頃です。

一緒に歩くって、いいですね。
体を使って何かをするって、大事ですもんね。
外を歩いて、広ーい場所に体ひとつで生きていることを
感じるって素敵なことだと思います。

なんだか急に冷え込んで来ましたが、お体に気をつけて。

また寄って下さい。


お久しぶりです。
先日近所から通ってくる子(アズクラさんの近く)が
たくさん建物がなくなったよと話をしていました。
たぶんこの場所のことだと思います。

「何ができるとうれしい?」と聞くと
「う〜〜ん。おかしやさんかおもちゃやさん!」と返ってきました。

時代は違いますが、私が小さいときに思ったことと同じで、なんだかおかしくなりました。

私達大人よりも子供たちのほうが敏感に感じとっていることが多く、ドキッとさせられます。

毎日忙しくあっという間に時間が経ってしまいますが
こども達のように明日をワクワクしてむかえられる日々を送れたらと思います。

また遊びにいかせてもらいますね!
前をよく通るのですがいつも制作に集中されている姿をこっそり眺めています。

iropさん、どうもです。

うちでは
「ケーキ屋!本屋!食堂!カフェ!ホームセンター!映画館!・・・」
などと騒いでます。
こんな大人になるとは思っていませんでした・・・。

こども達は素早くて柔らかくてキレイですよね。
iropさんは一緒にワクワクしてモノつくりしている感じが伝わってきて、羨ましいです。

またお越しやす。
制作に集中?・・・・邪念との戦いデス。

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