BENCH

Detail

1931年ころアメリカ大使公邸のお庭にあった、背もたれに美しい装飾のある2基の木製ベンチ。その後石材製のベンチに置き換わりましたが、今回木製のベンチを復旧するプロジェクトに携わりました。こちらのベンチは半円形をしています。73列の背もたれ板は、裏から支える円弧状の支えのＲ（円弧の半径）と角度と長さに少しずつ変化をつけ、約5度の傾きをつけました。黄みがかったブラウン色のイタウバ材は、歳月の経過に伴い徐々に褐色に変化していきます。長くお使いいただくほどに味わいが増し、歴史が刻まれていくのが楽しみなベンチとなりました。